Brick au thon
ボウルに、缶詰めのツナを、水気ができるだけ入らないようにとり、フォークでほぐし、オリーブ油を大さじ2杯ほど加えて混ぜ合わせる。細かく切った緑のオリーブ、みじんに切ったコリアンダーの葉、おろしチーズ、卵を加え、コショウ、軽く塩をし、混ぜ合わせる。この詰めものを、今回のレシピのごとくブリックの皮で包み、揚げていく。溶かしバターを薄く塗ってから、天板にクッキングペーパーを敷いた上に並べ、200度のオーブンに入れて10分ちょっと焼いてもいい。レモンを添える。
約16個分:ブリックの皮8枚、水煮のツナthon au naturel1缶(正味140g)、緑オリーブ12個、おろしチーズ60g、卵1個、オリーブ油、コリアンダー適量、油、塩、コショウ。
Brick aux épinard et au fromage
ホウレンソウが入るブリックも定番だ。松の実pignons de pin(スーパーで簡単に手に入る)をさっとフライパンで煎る。ホウレンソウは茎を切りとり、葉を30秒ほどゆでて冷水にとり、手でしっかり水気をしぼってから、ザクザクッと切り分け、ボウルにとる。ヤギ乳のフレッシュチーズ、松の実を入れ、オリーブ油大さじ2杯、コショウ、タバスコ少々、控えめに塩をして混ぜ合せる。あとは今回のレシピのごとく包んで揚げるだけ。
約16個分:ブリックの皮8枚、ホウレンソウ500g、ヤギ乳のフレッシュチーズ200g、松の実30g、オリーブ油、タバスコソース、油、塩、コショウ。
Feuille de brick
ブリックの皮は小麦粉が原料の薄い皮で、マグレブ料理には欠かせない。最近はほとんどのスーパーで手に入る。ふつう、直径30センチほどの円形の皮が10枚入りで、一枚一枚の間に皮がくっつかないように硫酸紙がはさまっている。10枚で1.7ユーロくらい。皮を硫酸紙からはがす作業、慎重にやらないと破れてしまうので気をつけたい。包むものは水っぽくないものなら、アイデア次第。下ゆでしてさいの目に切ったジャガイモとひき肉、白身魚のおろし身とこんがり焼いて皮をむいた赤ピーマン、エビのミンチ…など。今回のレシピで切り落とした分も、カリッと揚げれば軽く塩味がきいた即席チップスになる。揚げるときに油がとばないのもうれしい。