マダム・キミのシルバーラウンジ:Yさん

Yさんの両親は広島で結婚した後、中国の上海に仕事の関係で移住、フランス人地区に暮らした。数年後に第二次世界大戦が始まり、母は実家の家族が住む満洲へ疎開し、父は中国に残り輸送部隊の隊長になった。中国で終戦を迎え満洲から船で神戸に帰国後、父は神戸のアメリカ領事館に就職。Yさんはフランス料理を学ぶべく、渡仏を夢見る。


フランスに来る前は、東京は銀座のソニービル7階にあった高級イタリアンレストラン「ベルヴェデーレ」で5年間働きました。その後、パリにオープンした関連会社の焼き鳥チェーン店で2年間働き、それから1年間日航ホテル、そしてモンパルナスにあったフレンチ・レストラン「オランプ」で1年。のちに、焼き鳥チェーンに復帰して3年勤めました。

私生活はと言いますと、フランスに来て1年後にフランス人女性と同棲し始め、6年続きましたが結局別れることになりました。その後しばらくして11歳年上の日本人女性と知り合い、彼女とも同棲し、13年続きましたが、諸々の事情で彼女とも別れることになりました。当時は別れる理由は、両方にあると思っていたのですが、今振り返ってみると、私のほうに半分以上の責任があったように思います。

最初に同棲したフランス人の女性とはその後連絡が取れないので、元気で幸せに生きていてほしいと願うばかりです。二人目の女性とは定期的に連絡を取り合って、元気にしているか確認しているのですが、どうしても長話になってしまいます。

長いフランス生活の中で私の心から離れないのは、20年前に結婚した日本人女性ピアニストのこと。一人息子を産んでくれたのですが、結婚3年後に離婚し、母親は息子を連れてフランスから去っていってしまったことです。彼女は離婚後間もなくフランス人ミュージシャンと再婚しました。しかし彼に暴力をふるわれ、家庭内暴力容疑で告訴したのですが、残念ながら裁判に勝つことはできませんでした。

69歳になった私は定年退職し、今はナントで年金生活を送っています。いつの日か息子が父親に会いに来てくれると思い、息子の部屋も用意してあります。


 

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