サラフィストを恐れるフランス。

ベルヴィル界隈のモスクで、礼拝に入る信者たち。

ベルヴィル界隈のモスクで、礼拝に入る信者たち。

4月4日、ヴァルス首相は「フランスのサラフィストはイスラム教徒の1%にすぎないが、イデオロギー、文化的闘いに成果を上げつつある」と表明し、警告した。サラフィズム(サラフィー主義)とは?  イスラム過激派と一口に言っても、国の歴史・宗教・政治的背景によってさまざまなグループがある。サラフィズムはイスラム原理主義を守り、キリスト教徒や多神教徒を敵とみなし、真正イスラム国カリファ再建の「聖戦(ジハード)」を掲げる。

サラフィズムがフランスに入ったのは、特に1991年アルジェリアのイスラム救国戦線が選挙で圧勝したのに、与党が無効としたため武装イスラム集団(GIA)との内戦が10年続いた頃だ。ムスリム人口の西洋での増加とともに、イスラム過激派や原理主義サラフィズムもフランスに入ってきた。サラフィズムの影響下、ニカーブを着た女性イスラム教徒も増加。郊外への移民家族の集中化のなかでムスリムのコミュニティ化が進んでいった。

サラフィズムには3傾向ある。武装・過激化を提唱する 「革命的サラフィズム」、合法・政治的にイスラム主義国家を目指す、エジプトのムスリム同胞団に通じる「政治的サラフィズム」、「サラフィズム・キエティスト」は、政治に関係なく伝統的布教に努め、テロリズムで西洋を恐怖に陥れる「イスラム国」を強く批判する。

シリアに向かう仏青少年(現在600人、女性200人、160人戦死)は、アッラーのためのジハードにまい進する。「イスラム国」を、宗教の名を借りる現代のファシズムと警戒する社会学者もいる。パリやブリュッセルのテロ犯の大半は、元犯罪者か麻薬ディーラーだ。自国には懲役か失業しかないと絶望するニヒリスト青少年らは「イスラム国」、アッラーのために自爆テロを続けていくのでは。

聖戦に憧れる多くの青少年が、ウェブなどで戦闘場面をビデオで追い、ジハード熱にうかされ家族と断絶しイスラム教に改宗するか、親たちのイスラム教ではない「真正イスラム」に帰依しようとする。西洋社会での差別、屈辱を、神やムハンマドのための 「聖戦」によって西洋に復讐しようとする。

西欧・シリア軍の反撃で占領地を失いつつある「イスラム国」は、西洋諸国での多発テロ戦略で西洋文明を挑発する。(君)


 

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