シュラスコ、というとブラジルの肉料理を連想するけれど、ここはポルトガル風ローストチキンの専門店。黒が基調の外観にモザイクタイルが色を添え、カルチエラタンの真ん中で通る者の目を引きつける。清潔感漂う愛らしいインテリアは心地よく和める雰囲気だ。
看板料理はやはりローストチキンで、1/4羽(6.5€)、1/2羽(8.5€)、2~3人前で持ち帰り専用の1羽丸ごと(12€)がある。けれども私が「隠れ看板料理」と呼び、こよなく愛するのは、émincé de poulet à la plancha(7.5€)。ほぐれたその身のしっとりとした柔らかさといったら! ローストでもほぐし身でも、絡めるソースは3種類から選ぶ。ウイスキーを使ったLa Faro、ピリ辛秘伝のLa Nossa、カレー味のLa Vascoだ。一番のおすすめ La Nossa は辛味抜きにもできるので、辛いのが苦手でも心配なし。秘伝という以上、調合は教えてくれないが、店名を冠するだけあって絶品だ。予想に反して深みのあるスパイシーな大人のカレー風味 La Vasco も気に入った。La Faroも試してみたが、ダンディーな味で、好き嫌いが分かれるかもしれない。Tosta と呼ばれるトーストサンドイッチ(7~8€)は、美味しそうだなぁといつも気になりつつも、ほぐし身をリピート注文してしまうのでいまだ試せていない。
平日だけのランチメニューは1/4羽またはサンドイッチに、フライドポテト、ジャガイモのガーリックソテー、ライス、インゲンのソテー、サラダから選べる付け合わせで8€、ほぐし身にすると1€増しの9€になる。お好みでさらに2€追加すると、スープや揚げものなどの前菜、またはポルトガル銘菓エッグタルト(pastel de nata)、もしくはソフトドリンクを付けることができる。このエッグタルト、サクサクの生地ととろけるクリームの濃厚さが本当に素晴らしい。現地ポルトガルを含め、今まで食べた中で一番の美味しさだ。
サービスも感じよく、人気のこのお店、席数は少ないので早めの時間帯に行って席を確保しよう。(み)
NOSSA - Churrasqueira
Adresse : 1 rue de l'Ecole Polytechnique, 75005 ParisTEL : 09.5367.9386
アクセス : M° Cardinal Lemoine
12h-15h/19h-22h30 (日-21h30) 月休