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現代音楽の巨匠、フランスの作曲家・指揮者のピエール・ブーレーズ氏が居住するドイツのバーデン=バーデンで亡くなった。享年90歳。ブーレーズ氏は1925年にロアール県で生まれ、パリ国立高等音楽院でメシアンに師事。西洋音楽の古典的な諸形式を解体した前衛的な作品を残した。「主のない槌」「輝き」など多数の作品を作曲する一方、教育者・音楽理論家としても精力的に活動。フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)を創設し、最先端技術を作曲や演奏に生かす現代音楽の潮流を作った。また、ニューヨーク・フィルハーモニックなど世界中の有名交響楽団で指揮者を務めた。