バルカン半島で新石器時代に栄えたヴィンチャ文明では、農耕と牧畜が発展し、食料の貯蔵により新しい経済機構を形成し始めていた。この文明の、紀元前4-5千年前の彫像とオブジェ数点を展示。アーモンド形の目の女性像には口がなく胸も小さい。性別をはっきり示すものは、丸みを帯びた腹と骨盤の大きさのみ。腰に手を当てるポーズは権威の象徴だという。日本の土偶に似た造形もあり興味深い。頭に引かれた線は入れ墨か?コソボ博物館協催の、コソボ以外の欧州の大きな美術館での展示は初という、めったに見られない展覧会。6月22日まで。 (羽)
Musée d’archéologie nationale
Château – Place Charles de Gaulle, Saint-Germain-en-Laye http://musee-archeologienationale.fr/