南西部のタルヌ県議会は3月6日、建設反対の声が強いシヴァンスのダムをより小規模なものにする案を賛成46票、反対3票で可決した。農業灌漑のために150万リットルの水をせき止める当初のダム建設計画は2013年5月に県議会が承認して工事が始まっていたが、13ヘクタールに上る湿地の自然保護を理由に反対する環境保護団体などが、建設中止を求める訴えを却下された12月から建設地の占拠を開始。それを排除しようとする憲兵隊との衝突で14年10月には反対派の学生が手榴弾で死亡する事件が起きた。この事件をきっかけに政府が諮問した報告書はダムの規模を縮小することを答申。こうした政府の圧力を受けて県議会は今回の縮小案を採択した。詳細は未定だが、7ヘクタールの湿地を除外したほぼ半分の規模に縮小される模様だ。反対派は6日に憲兵隊によって排除された。