欧州委員会(EU委)は1月16日、アマゾングループへのルクセンブルク政府の支援に関する調査を行う根拠を明らかにする文書を公表した。同国税務当局がアマゾンの租税回避を支援していたことは、世界記者連合が2014年秋に暴露した「ルクスリークス」で明らかになり、EU委は調査実施を10月に決定した。今回の文書はその決定の根拠を詳しく述べたもの。グループ内でやり取りする商品やサービスの価格を不当に低く抑えて租税を回避するなど、同国当局が国際企業に節税を指南していたとされる税務通達制度を調査するとしている。EU委はアイルランドのアップルやベルギーのスターバックスについても同様の調査をする意向だ。