19世紀から現代までのハイチ人アーティスト約50人の150点を展示している。ナイーブアート、抽象絵画、風刺画、廃物利用の彫刻、現代アートのインスタレーション、刺繍作品など、まったく作風が違う作家を選び、ナイーブで呪術的というハイチ芸術に対する偏見を覆そうというものだが、宗教の影響は色濃く感じられるし、ナイーブな作品も健在だ。しかし、個性の強い作品から出るエネルギーの強さが相乗効果を生み、非常に面白い展覧会になった。独学の人も、ヨーロッパの美術学校を出た人も、アメリカで活動している人もいる。彼らが「ハイチ」という鍋の中に入れられると、そこからいろいろなものが混然と出てくる。
2/15迄。火休。
グランパレ