スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日、パトリック・モディアノ氏(69)にノーベル文学賞を授与すると発表した。授賞理由は「とらえ難い人間の運命を扱い、(第2次大戦ドイツ)占領下の世を描く、記憶を呼び起こす文学手法」。同氏は「暗いブティック通り」「パリ環状通り」「Un pedigree」などで知られる。また、13日にはジャン・ティロール氏(61)がノーベル経済学賞を受賞。授賞対象は「市場や規制の力の分析」で、多種の産業分野の「規制方法を明確にした」と評価された。トゥールーズ経済学校の創設者・学長の同氏はフランス労働市場の改革論者で、2003年には有期・無期雇用の区別をなくすべきと提案している。