フランスでも火葬が増えている。

小中会場の一つ。
小中会場の一つ。
葬儀会場
 ペール・ラシェーズのクーポールはネオ・ビザンチン様式の建築で丸天井に描かれている神秘的で静謐(せいひつ)なフレスコ画は1930年代の絵だが作者不明。パイプオルガンもあり、参列者が死者の思い出を語ってもいいし、死者の愛した音楽や映像を流してもらってもいい。また遠地にいる遺族・友人らへのネットによる葬儀情景の送信(195€)やDVD制作も頼める。クーポールには約150人参席でき使用料は910€。近親者・友人だけが集まれる小中会場(500€〜)もある。
遺灰
 葬儀修了後、遺体の横たわる棺が火葬室に移される。火葬が終わるまで、遺族は2時間半ほど待合室で待つか、後日遺灰壷urne (100€〜500€)を受け取りに行ってもいい。
 喪主は前もって遺灰をどうするかを決めておく必要がある。家族の墓所に収納するか、納骨堂Columbariumに収めるか、祖国に持ち帰るか。また1976年に遺灰の撒布が認可されて以来、ペール・ラシェーズなら墓地内にある〈思い出の庭 Jardin de souvenir〉に撒くか、山や海、森や私有地に撒くこともできる。しかし遺灰壷の自宅での保管や遺灰を分け合うことは、2008年12 月19日付条令が禁じている。
 遺灰の引き取り人がいない場合は、1年間保管され、それ以降は墓地の庭に撒かれると思えばいい。契約期限切れの墓地の遺体も焼かれて処分される。
 何年か前に友人の遺灰を〈思い出の庭〉に撒くのに立ち会ったことがある。職員がバケツみたいな容器に入れた遺灰を柄杓(ひしゃく)で直線に撒いた後、参列者たちは1本ずつ受け取ったお花をそれぞれが灰の上に献花する。後日雨と共に土に溶け込んでいくのだろう。
納骨堂Columbarium
 ペール・ラシェーズの納骨堂には約2万6 千の壁がんnicheが庭園のアーケードと地下1-2階まで並んでいて壮観だ。その中には大歌手マリア・カラスの名が彫られた石板プレートN°16258があるが、彼女の遺灰壷は数年前にギリシャ政府が本国に回収したので中は空っぽ、彼女のファンにはちょっと残念。

 

●Services Funéraires(葬儀関係)
 パリには葬儀屋Agences de Pompes funèbresが10区から19区にあり、12区には3つもある。1区から9 区にないのは住民が少ないからだろう。www.servicesfuneraires.fr
●納骨堂
 納骨の仕切りcaseには灰壷を2個入れられ、ペール・ラシェーズでの賃貸料は、10年379€、30年1149€、50年1794€。
 遺灰壷を収めるための区画(1m2)の契約料は、10年389€、30年1329€、50年2082€、永代7340€。
 ちなみに埋葬区画(2m2)の契約料は、10年785€、30年2663€、50年4165€、永代墓地 14 682€。これが近郊や地方だと1/3の契約料。
●献体
 献体don de corpsは故人の意志によるもので、死亡時に遺体を医学研究のために提供。生前中に自分が希望する医学部に手続きをしておく必要がある。途中で意志を変更することは自由。
 書類としては、便せんに献体の意志と年月日を明記し、著名して献体センターに送ると、質問カードや献体確認書を郵送してくる。必要書類を郵送後、献体者カードを送ってくる。このカードはいつも持参すべき。
 献体が拒否されるケース:カードのない場合。遺体回収時が死後48時間以上の場合。自動車事故や自殺他、司法医の介入を要する場合。
 全国27都市の医学部リストは下記サイトに。
www.afif.asso.fr/francais/conseils/conseil15.html
*Centre du don des corps(パリの献体センター): 45 rue des Saints-Pères 6e  Tel : 01.4286.2048
●ペール・ラシェーズ墓地
16 rue du Repos 20e  M°Gambetta/Père Lachaise
●カタコンブ 
1 av. du Colonel Henri Rol-Tanguy : Place Denfert-Rochereau 14e
入場料 10€/8€。見学所要時間は約45分。火〜日10h-20h(最終入場19h)。祝月休。 
遺灰壷。
遺灰壷。
納骨堂。

納骨堂。

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