国民議会は9月18日、新たなテロ防止法案を与野党の賛成多数で可決した。エコロジー党は棄権。法案の骨子は4つ。まずは、国外のテロ活動への国民の参加を防止するため、当局はパスポートを没収して国外渡航を禁止できる。第2はメディアに対してテロ行為の扇動罪が新たに設けられた。第3に、個人的テロ計画罪が新設され、これまでテロ集団に関与する罪しかなかったが、これで単独でテロ行為に及ぶ人を取り締まりやすくなる。最後に、テロを扇動するウェブサイトへのアクセスを禁止する措置を当局がインターネット接続業者に要求できるようになった。こうした措置は個人や言論の自由を侵すとして以前は反対意見が強かったが、シリアのジハード武装集団に参加するフランス人が増加し、国内でのテロの脅威が高まっていることから、かなり厳しい内容となった。