どんなコネがあるのか知らないが、セーヌ川を臨むアール・リュディック美術館が仕掛ける展覧会は華やか。「ピクサー・アニメーション25周年の歩み展」「マーヴェルのスーパーヒーロー展」など、大ヒット企画を連発してきた。そして今回は、欧州初の「スタジオ・ジブリのデッサン展」が5カ月に渡って開催される。『火垂るの墓』から『かぐや姫』、『トトロ』から『風立ちぬ』まで、ジブリ30年の歩みを1300枚のデッサンで振り返る。副題「高畑と宮崎アニメを理解するためのレイアウトの秘密」の通り、繊細で時にダイナミックに描かれた二大巨匠のオリジナルデッサンから、映画制作の秘密に触れよう。値段はちと高いが、今年必見の展覧会の一つだろう。(瑞)
Art Ludique Le Musée : 34 quai d’Austerlitz 13e
10/4~2015年3/1迄(火休)。 15.50€ / 12.50€ / 10€。