ジャン=ルイ・ボルロー独立民主同盟(UDI)総裁(63)は4月6日付の書簡で、健康上の理由からすべての政治的職務を辞任すると明らかにした。同氏は右派政権で雇用、経済、環境相を歴任した中道の大物政治家で、自ら党首を務める急進党を含む中道諸党を連合させたUDIを2012年に設立。2013年末には今年の選挙戦のために中道MODEMと共に共同戦線を張ることに成功した。しかし、1月に肺炎で入院した同氏は、「職務を全うできるエネルギーがない状態」と判断し、急進党党首、UDI総裁、国民議会UDIグループ代表などの役職を退くことを決めた。欧州議会選挙を控え、11の党を抱えるUDI総裁選びは難航しそうだ。