ハンガリー生まれの写真家カティ・オルナ(1912-2000)は、政情不安定な祖国を逃れ、ベルリンに行き、そこでナチスの台頭を目にしてパリに逃げた。市井の人たちや肖像を撮っていたが、注文を受けてスペイン市民戦争を撮りに行く。スペインがフランコの手に落ちると、メキシコに逃れ、そこが終の住処になった。激しい人生を送りながら、滞在地で新たなテーマで写真を撮り続けたタフな女性だ。フォト・ルポルタージュ、不穏な雰囲気のシュルレアリスム的作品など、どんなスタイルの写真にも独自の個性が感じられる。9/21迄(月休)
Jeu de Paume : 1 place de la Concorde 8e