10年ほど前に紹介した〈Au P’tit Panisse〉。数年前にパトロンが変わって味が洗練されたという話を聞いたので、お店のサイトにアクセスしてみたら、何よりもワインに引き付けられた。コート・デュ・ローヌのナチュラルワインのパイオニア〈Domaine Richaud〉や〈Domaine Gramenon〉が置いてあるのだ。
お昼に出かけたら、地元の人たちで満席状態。わいわいがやがや、食事する楽しさがあふれている。アントレ+メインあるいはメイン+デザートで17ユーロ、アントレ+メイン+デザートで19ユーロの昼のコースから、友人はアントレにピキージョpéquillosというスペイン産赤ピーマンのクリームスープ、メインに真ダラのロースト。ボクはアントレにカモのテリーヌ、メインに子牛肉のステーキ(+3ユーロ)をとった。ワインはもちろん〈Domaine Richaud〉の 〈Terres d’algues〉(1本28ユーロ)。アントレを待ちながら味わってみると、フルーティさをおさえた落ち着いた味わいで、軽いペッパー風味が口の中に残る。 友人のクリームスープは冷製で、ピキージョの甘さと辛さが生き生き。サバのクネルが浮かんでいる。前日が夏のような暑さだったから思い浮かんだ一品だったのだろうが、きょうはあいにくの肌寒い雨もよう。太陽よもどれ! カモのテリーヌは、ボクにはちょっと柔らかすぎる味わいだったが、玉ネギとイチジクのコンポートを添えた、丁寧な作り。
メインの真ダラのローストには、甲殻類の殻でダシをとった生クリームソースがよく合う。皮付きのまま蒸したジャガイモが付け合わせ。でも、おなかがすいていたらちょっと足りない量だなあ。デザートまで食べたい人にはちょうどいいのかもしれないけれど、それにしても最近のパリっ子たちは少食になったものだ。子牛のステーキにも、蒸したジャガイモが添えてあり、ソースは本格的なフォン・ド・ヴォー仕立てで、ベーコンやマッシュルームが入り、さらにみじん切りのエシャロットを揚げたものも加わって文句なし!
次回は〈Domaine Gramenon〉を飲もう!(真)
Au P’tit Panisse
Adresse : 35 rue de Montreuil, 75011 Paris , FranceTEL : 01.4371.3790
12h-14h30/19h-23h。日昼休。 - 日曜営業