在仏メキシコ人のサウル・カミネール (1952-) は、アステカ文明、メキシコのシャーマンとの出会い、バリ島文化などから触発されて制作してきた。「儀式の間、仮面を付けた人は個人名を失うが、神的な永遠のアイデンティティを獲得する」と言う彼は、陶器、大理石、紙など様々な素材を使って仮面を制作した。鳥の羽を付けた小さな仮面、針金を曲げただけの、これ以上シンプルなものはないような仮面、建築を学んだ人らしい構築的な抽象絵画の中の仮面などから、作者の大きな創造性が感じられる。7/12迄。
Galerie Thessa Herold : 7 rue de Thorigny 3e