ニジェールでマグレブ系アルカイダAQMIに拉致され、約3年間人質となっていたフランス人4人が、10月29日解放され、翌日飛行機でフランスに帰国。その中継画像について問われたマリーヌ・ルペン国民戦線FN党首は、翌日ラジオのインタビューでコメント。
「テレビを見ていて奇妙な感じがしました。彼らの奇妙な服装は、ちょっといやな気分にさせられました。私だけでなく、多くのフランス人が感じたことだと思います。二人はかなり奇妙に刈り込まれたひげ、そしてあの身なり。一人はシェッシュ(トゥアレグ族が砂漠の太陽や砂から守るために使っている長いスカーフ)で顔を覆っていた。説明してもらわなければなりません」
人質たちがイスラームに改宗したので要注意、といった疑いをにおわせるこのFN党首の発言に、右派、左派を問わず、厳しい批判が飛んだ。「信じられないような不謹慎な発言」とヴァロー・ベルセカム政府報道官。「ルペン氏はイスラームを憎むあまり、フランス国民の喜びを分かち合うこともできない」と怒りをあらわにする社会党議員も。