フランスの家電大手ファゴール・ブラント社は11月6日、会社更生措置の申請をナンテール商事裁判所に提出すると明らかにした。同社は1億5600万ユーロの負債を抱えており、オルレアンなど4つの工場は10月14日から操業を停止。事業再開のための金融パートナーを探している。親会社のモンドラゴン協同組合(スペイン)は10月末にすでに会社更生の手続きをしており、子会社のファゴールグループも2012年に6700万ユーロの損失を出し、近く同手続きをする予定。ファゴール=ブラント社は国内家電市場で第2位の14%のシェアを誇るが、近年アジアのメーカーとの競争が激化し、経営が悪化。同社が倒産すると国内1870人の雇用が失われる。労組は国の支援で金融機関が資金注入することを望んでいる。