自らをポリネシアの言葉で「カナック(人)」と呼ぶニューカレドニア先住民の文化と歴史を、建築、工芸品、道具、儀式の品などを介して総合的に紹介。口承文化のカナックでは言葉が非常に大切で、言葉が生物や物だけでなく、先祖や霊のいる世界に命を与える。クックの来訪以来、植民地化が進み、それに対する反乱もあった。反乱後に殺された首長の悲劇をここで初めて知る人は多いだろう。20世紀初頭に「人間動物園」で見世物にされたたこともあった。西洋人が描いた風景や人物画、布教に来た神父や牧師の話、カナックの旗など、さまざまなアングルから紹介し、重層的で深みがある。1/26迄(月休)。
Musée du Quai Branly : 37 quai Branly 7e