マルセイユで生まれたばかりの男児を子どものいない夫婦に売ったとされるルーマニア人男性2人が9月1日にコルシカ島のバスティアで逮捕された。この2人は、売られた男児を7月に出産した女性の内縁の夫と兄で、イタリア経由で自国に逃げようとしていた模様。男児はマルセイユに住むロマ人夫婦にBMW車と8000ユーロで売られた。内縁の夫は犯行を認めているが、兄のほうは否認しており、女性はすでにルーマニアに帰国。警察によると、男性2人は5月にコルシカ島で新生児を1万ユーロでロマ人夫婦に売るなど数件の人身売買の疑いがもたれており、さらにマルセイユでも誕生間近の子どもの売買を計画していたとされる。フランスでは1993年と2001、05年にもブルガリア人女性がロマ人に計23人の新生児を売った事件があった。