8月13日付ル・モンド紙は、ヴァルス内相がトビラ法相の刑法改正案について批判する文書を7月末にオランド大統領に送り、仲裁を依頼していたと報じた。刑法改正は法務省の管轄と法相が反発し、両相が対立する形に。法相が24日に社会党の夏期セミナーで明らかにした改正案の骨子は、刑務所が収容可能数を超過していることから、禁固刑を少なくして「保護観察刑」を導入し、監視と社会復帰支援を強化するという内容。対象は5年未満の禁固刑に処される犯罪者で、そのための社会復帰・保護観察官が300人増員される。ヴァルス内相は禁固刑の軽減はせずに刑務所を増設すべきという意見で、「保護観察刑」には真っ向から反対だ。