15区のレストラン〈ル・グラン・パン〉の向かいに新しい店が開店。その名もル・プチ・パン。グラン・パンに比べ、新しい店は持ち帰り用のサンドイッチのセットメニューもあり、ぐっとカジュアル。サンドイッチは、具が自由に選べ、自家製デザート付きで7.7€と試す価値あり。近くにジョルジュ・ブラッサンス公園があり、ピクニックに利用するのもいい。
店内は、大きな2つのテーブルとカウンターがあり、楽しさを分かち合う雰囲気がとてもいい。
ランチは、前菜かデザートにメインで15€。〈カンティーヌ・トロケ〉のシェフ、エシュベスト氏の経営だから、がっつり肉料理で間違いなし。ということで、タルタルステーキと牛肉のステーキに決めた。前菜に薄切りナスのコンフィと、ニシンの油漬けも注文。
もうひとつの注目ポイントは、タパスバーとしても機能することで、ワインがグラスで3€から飲めるのがうれしい。私たちは、その3€のオック地方の白と、Saint Pourçainの赤を試すことにした。
前菜はニシンが秀逸! ニシンもジャガイモも細片の上品な盛りで、「ん?」となるが、シブレット、粒マスタードの香りが利いたドレッシングとのバランスがものすごくいい。ナスの方は普段はトマトと仲のよいモッツァレラ、バジリコ、オリーブオイルをナスと組み合わせてグリルした風で、温かい前菜に心が和む。
肉料理はどちらもチョイスがいいのか「うん、これだよな」という安心感がある。包丁で細かく刻んだタルタルは、歯ごたえが楽しく、食べごたえあり。付け合わせは、どちらも包丁でざっくり切ったフライドポテトで、ふぞろいなのがいかにも自家製という感じで、おかわりしたくなるおいしさだ。デザートは、ブラウニーを2人でシェア。私的にはシェアでよかったと胸をなで下ろす、こってりとした甘さと量だが、チョコレート好きならきっと大満足のはず。
いつまでも日が暮れない夏の夕べを路面のテラス席で過ごすのも悪くない。(里)
Le Petit pan
Adresse : 18 rue Rosenwald, 75015 Paris , FranceTEL : 01.4250.0404
12h-14h30/18h-23h30。日休。