元スクワッターが 環境保全に尽力。

「多様な人々が集う場所」とスタッフ。ギャラリーのほか、絵画、演劇、ダンスなどのアート教室も実施。
「多様な人々が集う場所」とスタッフ。ギャラリーのほか、絵画、演劇、ダンスなどのアート教室も実施。
 ルスルスリRessourcerie(再資源化センター)は、不要品に第二の人生を用意する場所。住民が持ち込む不要品は選別され、再利用の可能性が徹底的に探られる。不要品は店内で販売されるほか、修理や加工が施され、時にアート作品によみがえることも。再利用が難しいものには適正処分の道をしっかりと確保。根底に流れるのは確固たる環境意識だ。〈généraliste ゼネラリスト〉のルスルスリならば、たいていの物は持ち込み可。現在パリには回収品の種類を問わない〈généraliste〉のルスルスリが3店、衣類、玩具、本に限った〈généraliste〉のルスルスリが7店ある。後援するパリ市は、来年末までに14店まで店舗を増やしたいと目標を掲げる。
 筆者は今回、オーベルカンフ通りのルスルスリ〈La Petite Rockette〉に、洋服、靴、玩具といった不要品を持ち込んでみた。リサイクルショップと違って、持ち込む品物の質を気にする必要もない。環境保全に配慮しながら不要品を一気に手放すことができ、なかなか気分のよい体験だった。
 〈La Petite Rockette〉がルスルスリとなったのは昨年1月のことだ。ルスルスリは数々あれど、本店はスクワッターが立ち上げた店としてユニークな歴史を持つ。彼らは2005年から11区のサンモール通りの建物を不法占拠し、作品を展示したり、住民にアート教室を開いて活動の拠点としていたが、やがて建物を取り戻したいパリ市と対立するようになる。しかし話し合いを続けるうち、地道な文化活動が評価も受ける。結局、市はサンモール通りの建物は取り上げたが、かわりに「建物内で生活しないこと」を条件に、オーベルカンフ通りに別物件を提供してくれた。そしてこれを機に〈La Petite Rockette〉は、ルスルスリとして新たなスタートを切る。今では3人だった社員も10人に。「定収入がしっかり入るからアパートも借りられる。もう不法占拠をする必要もない」とメンバーはホクホク顔だ。(瑞)
La Petite Rockette : 62 rue Oberkampf 11e 
01.5528.6118  www.lapetiterockette.org/
火11h-19h、水木金13h-19h、土11h-20h。日月休。 
他にもあるパリの〈généraliste〉のルスルスリ
l’Interloque : 7ter rue de Trétaigne 18e
La Maison du canal : 13-17 rue Louis Blanc 10e
持ち込まれた不要品の重さを記録。 昨年は約6千人が不要品を持ち込んだ。

持ち込まれた不要品の重さを記録。 昨年は約6千人が不要品を持ち込んだ。

食器、玩具、 衣類、日用雑貨、 電化製品、 家具などを 格安で販売。

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パリで花開くルスルスリ(再資源化センター)