理性が幅を利かせた啓蒙主義の時代への反動として、目に見えない不思議なもの、オカルト的なものに惹かれた18世紀後半のロマンティスムから、シュルレアリスムまで、幻想や魔的なものを題材にした美術の変遷を映画を交えてたどる。最初の展示室で会場の構成が想像できてしまい、ワクワクするような発見がない。その割に作品数は多く、冗慢な展覧会になった。2010年の「罪と罰」展の二番煎じのよう。フュースリーとダヴィット・フリードリッヒの愛好者にはおすすめ。
6/9迄(月休)。

オルセー美術館
Adresse : 5 Quai Anatole France, Paris