「エクスポのタイトル『漂流』はクリエイションの過程と作業テクニックの中で、絶え間なく出会うことになる不確実性、偏向性、変化、変形を意味するんだ」とラファエル・ティエリーは語る。彼は画家、絵本作家、グラフィスト、彫刻家、フォトグラファー、パフォーマーと多方面で活躍する注目アーティストだ。
このエクスポは、アヴィニョンから東28kmのソルグ川に囲まれた有名なアンティークの町L’Isle-sur-la-Sorgueの18世紀の建物〈カンプルドン・アート・センター〉で開催中。鏡の上に固定された古本で作られた半径サークルが土台の鏡に反映され、ソルグ川の水車となった『骨董商の夢』、リル・シュル・ラ・ソルグ出身のレジスタンス詩人のルネ・シャールのレジスタンス活動家名『キャプテン・アレキサンドル』の超大作な肖像画と、完成までの全過程の写真を繋ぎ合わせたビデオ、人生を思わせる『早急に消える川』、木炭で描かれたレオナルド・ダヴィンチへのオマージュ『モナリザ』の目、展示された作品はそれ自体が強いエネルギーの進行形「漂流」となっている。(苗)
6月15日まで。
火〜土10h-12h30/14h-17h30。
Campredon Centre d’Art :
20 rue du Docteur Tallet
84800 L’Isle-sur-la Sorgue
islesurlasorgue.fr/campredon.