2007年9月にオープンした建築・遺産博物館。フランス建築の歴史を徹底網羅し、階下にはル・コルビュジエの集合住宅が再現されている。
ここで現在、『Architectures de papier紙の建築』展が開催中だ。紙という身近な素材が、5人のアーティストの手を介せば、目にも鮮やかな夢幻都市となる。折り紙文化に親しむ日本人にも新鮮な驚き…。 さらに来年3月まで続く本展示に合わせ、子供が作品作りに挑戦できるアトリエも多数用意。例えば〈Villes suspendues 空中都市〉は対象年齢が8?12歳。吊って飾れる紙の町を作るアトリエだ。展示を鑑賞した後、作品作りに入る。材料は色紙、トレーシングペーパー、ハサミ、カッター、ホチキス、のり、両面テープなど。作業台を前に子どもたちはみな真剣な眼差しだ。「町を作る」と言われたのに、なぜかソファや花かごを作る子がいるのはご愛きょう。
「紙は多様で精巧な表現が可能。軽さと詩的な雰囲気が魅力」と語るのは、教育係のポーリーヌさん。昨今、フランスではポップアップブック(立体絵本)の人気が高い。折り紙も企業の宣伝に使われたりと、ますます馴染み深くなった。人類が紙に魅せられもうすぐ二千年。シンプルな素材だからこそ、その世界は豊かで奥深い。親子で紙の豊かさと戯れてみよう。(瑞)
『Architectures de papier』展は2013年3月17日まで。8€/18歳以下は無料。
*アトリエ〈Villes suspendues〉は8〜12歳向け。
水土の15h30から90分間。クリスマス休暇中は木金の11h30と15h30にも。詳細はwww.archimome.fr/
ポーリーヌさんの 説明を聞いてから 『紙の建築』展の 作品鑑賞。
アトリエでは 紙を選んでから 作品にとりかかる。
みんな、ハサミや カッターを上手に使いながら。
完成! 作品はもちろん お持ち帰り。
『紙の建築』展のステファニー・ベックの作品。 見つめる子供たちの視線も真剣だ。
Cité de l'Architecture et du Patrimoine
Adresse : 1 place du Trocadéro, 75016 parisTEL : 01.5851.5200
11h-19h(木 -21h)。火休。