修理に出す時は「あれと これをやって」と指摘。

 フランスで車を運転する際に最も心配になることは、故障や事故に遭った際の対処方法だろう。日本だったら警察、JAF、保険会社に電話すれば大体問題ないが、フランスでは日本の常識がそのまま通用しないのも事実だ。
 まず小さな事故や車が故障して動かなくなった場合は、保険会社に電話をするとレンタカーの手配をしてくれる(車がレンタカーの場合はレンタカー会社)。この際の費用は加入している保険内容、つまりAssurance tous risques(全負担プラン)かAssurance au tiers(部分負担プラン)かによって全く違ってくるが、保険会社全負担プラン(もっともグレードが高い保険)がおすすめだ。
 大きな事故なら消防署・警察にも連絡することが必要となる。
 ガレージストのマルクさんに、車の故障ではどんな症状が一番多いか聞いてみた。
 「今は車の性能が良くなっているから、そんなに故障するってことはないんだ。強いて言うなら15年以上前の車は壊れることが多いね。夏場は冷却水の入れ忘れでオーバーヒートするケースもあるから、長距離走行前はチェックが必要。あと定期点検はやっぱり大切だね。この前来たお客さんは他のガレージで長年メンテナンスをしてきたそうだけど、オイルは真っ黒、その他色々な項目でやるべきことがなされてなくて、壊れる寸前だったよ。点検や修理に出す場合は依頼する側もしっかり車のことを把握して、知識を持ち、細かいところまで指定しないと後で痛い思いをすることになる。全部の修理工場がそうとは言わないけど、『何も知らない』ではだめ。『あれとこれをやって』と言及することが必要。〈知識があるから、いい加減な仕事はお見通し〉的な態度も時には重要さ」 
 自分の身は自分でしっかり守らなくてはいけない、まさにこの国らしい返答だった。(和)