無重力状態の夏

●L’été en apesanteur
 今年で23回目の夏を迎えた〈Paris Quartier d’été〉。演劇、ダンス、音楽などのさまざまなスペクタクルは万人が楽しめるので気に入っている。今年はタイトルに惹かれて『無重力状態の夏』という舞台を観に行った。
 お天気のよい午後だったからか会場に入ってまず驚いたのは舞台の両脇と奥から陽光が入ってくることだった。そしてmaître de jeu、サーカスでいえば団長とでもいえる、この舞台のコンセプトを打ち出した振り付け師キッツ・デュボワが登場し、観客に挨拶をするのと同時に陽光が注ぐ窓をひとつずつ閉めていく。演出の一部だろうけれど、その様子が一種の儀式のようで印象に残る。
 彼は1990年にフランス国立宇宙研究センターCNESの研究に参加し、そこで無重力状態に魅せられたのが現在の活動のきっかけだとか。舞台の上では3人の若い女性(いずれもサーカス出身)が空中で繰り広げるパフォーマンスに、コントラバス奏者とDJ担当の男性2人が即興でメロディーや音をつけていく。宙を舞う女性たちは軽やかで美しく、サーカスを観ている時のハラハラはまるでなく、私たちも一緒に彼女たちと浮遊している気分になるから不思議だ。8月5日迄。
 フェスティバルは8月11日まで続く。今年のトリを務めるのは巨人とパフォーマンスを披露する集団Royal de Luxe(8/3-11)で、こちらにも是非足を運んでみたい。(海)
Théâtre de la Cité internationale : 
17 bd Jourdan 14e  01.4313.5050
RER B:Cité Universitaire
水-土20h30、日17h。5?-18?。
www.kitsoudubois.com
www.quartierdete.com

 

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