エロー首相は7月3日、国民議会で施政方針演説を行い、賛成302票、反対225票で信任を得た。エロー首相は緊縮財政に陥らずに財政危機克服に取り組むこと、富裕層や大企業への増税、労使間の対話促進、外国人の市議会選挙投票権など、オランド大統領の公約を再確認した。首相は、2012年と13年の経済成長をそれぞれ0.7%から0.3%、1.7%から0.7%に下方修正し、それによる歳入減のために、12年度で計72億ユーロの増税を予定している。具体的には富裕世帯への追加税、資産や不動産投資への社会保険料徴収、残業時間分の社会保険料免除の廃止、さらに、ストックオプションへの社会貢献税率引き上げ(40%)、大企業への特別税(利益の5%)、金融機関や石油会社への特別税など。12年度補正予算案は16日から国民議会で審議される。