
6月はバカロレア(通称「Bacバック」)の季節だ。少し前までは、Bacなんて先の話と思っていたのが、いまや目の前。本Bacは高校3年生の6月半ばだが、高2の同時期には「事前Bac(Bac anticipé)」というのがあって、自分の進むコース(一般Bacの理系、経済系、文学系や技術Bacなど)によって2科目程度の試験がある。
というわけで、高2の長男は6月の中旬に歴史地理とフランス語の事前Bacの筆記試験と下旬にフランス語の口頭試験があるのだ。今年に入って2回くらい「模擬試験Bac blanc」もあった。一向に試験勉強をしている気配がないので、あと3週間というときになって勉強予定表なるものを作らせた。やっと重い腰を上げて少しは勉強をしているようだが…。
「クラスでもあんまり試験勉強をしてるやつ、いないよ」と、長男は涼しい顔。本屋にずらりと並んでいるBac対策の参考書から1冊選んで買ってくると、息子は「教科書や自分のノートで勉強してる子が多い」と見向きもせず、友だちからもらった参考書のほうを使っている。
中学のほうは、最終学年にブルベBrevetの試験がある。6月末にフランス語、数学、歴史地理公民の3科目の筆記試験と、全科目の平常点を合わせて中学修了程度の学力があると判断されれば、そのBrevetの免状がもらえる。だが、中卒で社会に出る人は少なくなったし、高校入学の資格でもないので、取得できてもできなくてもあまり意味はないらしい。
それよりも、どこの高校に入れるかのほうが親も子も関心が高い。パリでは第6希望まで学区内の高校名を書いた紙を生徒が提出し、成績や奨学金の有無などが考慮されてコンピューターで行く高校がはじき出される。8割はそれで決まるが、残りの決まらなかった生徒は第2次選考に申し込まなければならない。2年前の長男の時は心配したことを思い出す。
Bacにしろ、高校振り分けにしろ、中高の最終学年の子供を持つ親にとっては、6月はけっこう気をもむ時期なのだ。(し)
