ナンテール軽罪裁判所は5月21日、メディアトール裁判の合憲性を問うために破棄院に判断を仰ぐと決定した。これにより、破棄院と憲法評議会の判断が出るまで裁判は中断され、続行の是非は12月14日に決められる。被告のセルヴィエ社とジャック・セルヴィエ会長(89)の弁護士は、公判初日の14日に、メディアトール事件がパリ検察局で捜査中であるにもかかわらずナンテールで裁判に付されることは違憲の疑いがあると申請した。原告側弁護士は糖尿病薬メディアトールの効用に関するセルヴィエ社の虚偽申告に絞った告訴で裁判を早めようとした。だが、パリ検察局は過失致死傷害罪や保健当局の認可責任も含めた捜査を続行しており、原告のなかには早まった裁判に異議を唱える向きもある。