野菜の歯ごたえを残したラタトゥイユ
南仏名物の野菜料理ラタトゥイユというと、トマト、ピーマン、クルジェット、ナス、タマネギを,オリーブ油の香りを生かしながら、じっくりとくたくたになるまで煮込んだもの。魚料理や肉料理にソースのような役割にもなってうれしい付け合わせだ。また卵を割り入れて半熟になったところで、ラタトゥイユと混ぜ混ぜしながら食べる幸せ。
ボクは野菜の歯ごたえが残るように作ったりもする。こうするとそれぞれの野菜のうまさも味わえる。野菜の割合は、普通のラタトゥイユほど正確にする必要はない。クルジェットが好きならクルジェットを、ナスが好きならナスを増やせばいい。ただしトマトは控えめがいいようだ。それぞれの野菜をさいの目に切り分ける。タマネギは薄くせん切り。ニンニク3、4片はみじん切り。トマトは種の水っぽいところをのぞいてからさいの目です。まずナスだけを多めのオリーブ油でかなり強火で、軽く色がつくまで炒め、とり出す。そのフライパンに必要なら油を足し、まずタマネギとニンニクを炒め、いい匂いが立ってきたら、クルジェットとピーマンを加える。クルジェットに軽く色が付いたら、トマトとあらかじめ炒めておいたナスを加える。火は常に中強火。弱火だと水気が出てしまう。ここで、新鮮なタイムの葉を加え、塩、コショウで味を調えればでき上がり。好みでは、エスプレット産の唐辛子少々を混ぜ入れて辛みをつけてもうまい。魚料理や子羊料理に付け合わせると最高だ。