お国自慢のガレットに挑戦!
ベリー地方にあるジョルジュ・サンドの家を訪れた客たちは、前菜としてよくジャガイモのガレットをほおばったそうだ。このガレットは今でもベリー地方にしっかり残っていて、地元のパン屋さんには必ず置いてあるものだ。サンドの孫娘オロール・サンドのレシピをもとにして、この素朴なガレットを再現してみた。
まずはマッシュポテトを用意する。ジャガイモをゆでている間に、スーパーのヨーグルトコーナーなどで売っているフレッシュ・チーズの一種faisselleを、クッキングペーパーにでものせて水分をよく切っておく。ジャガイモがすっかり柔らかくなったらフォークの背などでつぶし、塩・コショウ。これをフェセルとよく混ぜ合わせて、市販のパイシートの上に均一に広げる。もう一枚のパイシートを上からかぶせて、その端を2枚一緒になるように指かフォークでしっかりおさえてフタをする。生地がふくらみすぎないように、フォークでパイシートのところどころに穴をあけて、ツヤ出し用の卵黄を溶いて刷毛でまんべんなく塗る。210度に目盛りを合わせて熱くしておいたオーブンに入れて、20〜25分ほど、きれいな色がつくまで焼いたらでき上がりだ。熱々のところを、皆でふーふーいいながら召し上がれ!
彩りよくグリーンのサラダを添えたら、すてきな前菜のできあがり。メイン料理の付け合わせにもおすすめです。
材料6人分:
じゃがいも500g、パイシート2枚、卵黄1個分、フェセル1カップ(100g)、塩・コショウ
じゃがいも500g、パイシート2枚、卵黄1個分、フェセル1カップ(100g)、塩・コショウ
*もともとのレシピでは、もちろんパイ生地からしっかり手づくり。時間に余裕があれば、生地からつくるのがやっぱりおいしい。この時代の田舎料理では、濃厚なクレーム・フレッシュ(乳脂肪分が30%以上のリッチな生クリーム)の代わりにヨーグルトがよく使われていた。シェーヴル・チーズがおいしいこの地方なので、きっと、とびきり新鮮なシェーヴルのヨーグルトなども使われていたはず。