「僕はしゃべってばかりいるだろう」

友人のブノワさん。
友人であり、同僚でもあるブノアさんは、ミシェルさんとはたがいに理髪師として尊敬し合う仲だ。「ミシェルはとても几帳面、そしてあまりおしゃべりではなく、きちんと仕事をするんだ。いい理髪師だと思うよ。僕は、ほら、しゃべってばかりいるだろう」。「床屋は概しておしゃべりが多いね」と、ミシェルさんの合いの手。
ブノワさんは右岸に7店舗も構える忙しさだったが、何年か前に大事故にあってしまう。半身不随になり、サロンを閉めなければならなくなる。しかし、リハビリによる成果で、現在は、電話による予約のみだけだが、ミシェルさんのお店で女性のカットを担当する。「お店を構えて、ずっと立ってする仕事は、残念ながらもうできません。集中力も続かないしね」。他には、フランステレビジョンでヘアメイクを担当する日もある。「今朝も朝の4時にスタジオ入りで、ヘアを担当しました。理髪師としての仕事を持っていてよかったと思います。こうやって僕に連絡して、必要としてくれる人たちがいるのですからね」

大きなケープ。切った毛がつかないように お客さんに被せる

すきバサミ。頭髪のボリュームを減らす時などに使う。

バリカン。襟足をすっきりさせるためにも使う。
