【映画】冬至が、短編映画の価値を高める日になった。

 短編映画は60分以下の作品。昨年、CNC(フランス国立映画・動画センター)がビザ発給した短編作品だけで675本。うち241本にはCNCが総額1千75万ユーロ(約11億円)の資金援助もした。しかし短編の大半は、一般客の目に触れる機会が極端に少ないのが現状である。このジレンマを埋めるべく誕生したのがCNCの肝いり新イベント〈一番短い日〉。開催を直前に控え、本企画のアートディレクター、イザベルさんの声をお届けしたい。
 「イベントの目的は短編映画の多様性を伝え、価値を高めること。開催日は冬至の日にあたる12月21日。当日は映画館はもちろん、美術館や学校、列車や駅構内、レストラン、個人宅に至るまで、全国千以上の場所で作品上映があります。夏至に開催されるおなじみの音楽祭(フェット・ド・ラ・ミュージック)は音楽の大衆化に一役買っていますが、私たちもそれに近い方法で短編映画の大衆化を狙っています。
 上映する作品は各オーガナイザーの自由。自分が作った短編を公開するのにも良い機会ですね。仮に上映する作品が手元になくても、CNCは約250本の作品の上映権利を短編エージェントから丸ごと購入しているため、当日に限り参加者は質の高い作品のフィルムやDVDを無料で借り、上映会を開くことが可能なのです。観客として参加するならば、まず私たちのサイトにアクセスして、気になる作品を探すと良いでしょう。ちなみに私のおすすめは『Premier voyage』、『Le petit dragon』、『Madagascar, carnet de voyage』、『Tôt ou tard』など。短編が持つ活気、美しさ、エモーションをこのイベントで再発見して下さい。
(聞き手:瑞)
サイトで本イベントのCMや後援者の一人、ミシェル・ゴンドリーの短編『La lettre』も見られる。www.lejourlepluscourt.com/


〈Le jour le plus court〉