「将来は自給自足の 生活をしたい」

 半年前、闘牛に反対するデモで知りあった。Coalition Anti Vivisection(動物実験反対同盟)という、実験に使われる動物を一匹残らず救いだす組織での出会い。「当時、私は活動家ではなかったけど、動物実験のドキュメンタリーを見た後、自然とデモへ足が向いたの」。そこで、メンバーの中核だったピエールさんと意気投合する。「男性の大半は動物愛護家であることを隠したがるけど、彼は違った。それに二人とも5匹ウサギを飼っている共通点もあったから」と微笑むリビーさん。彼は興奮気味に語る。「僕らの生き方は、社会的には圧力をかけられ、変人扱いされるんだ。でも地球や宇宙のことを考えたら、たどりついたのがこの道だったよ」。ともにビーガンveganと呼ばれるベジタリアンだ。肉、魚介類、卵、ハチミツ、副生成物(ラード、ゼラチン、肉や魚介類のだしなど)が含まれる食品は一切口にしない。開発のため動物実験した化粧品も入念にチェックする。毛皮類はもってのほかだ。ユーロスターの添乗員をするリビーさんは「制服は皮のベルトと皮靴の着用が義務だから、仕事中は我慢する。でも終わったら、すぐスニーカーに履き替えるの」。一方、原発エンジニアのピエールさんは、「学生時代、環境問題に目覚めて12年前からベジタリアンになったよ。これからは世界共通語、エスペラントが必要だ」と熱く語る。
 そんな彼は8カ国語を操る。休日の過ごし方を聞いてみた。「いつもインターネットをチェックしているよ。エールフランスの飛行機がアフリカの猿を運んでくると知ったら、午前3時でも大きな垂れ幕を持ちだし、デモに出かけるんだ」。同じイデオロギーを生きる活動家同志。「将来は、エスペランティストたちの活動の拠点だったが、今は廃墟になっているアンジェ近くの城を購入して、自給自足の生活をしたい。子供はいらない。すでに地球上に人間は多過ぎるからね」
 互いの住居はパリ南北の郊外、彼がパレゾー市、彼女がオーベルヴィリエ市と離れているが、週に2?3回は会う。お互い、かけがえのない頼もしい存在になりつつある。(咲)
Coalition Anti Vivisectionのサイト : http://cav.asso.fr/
これから相手に期待したいこと?  
「いつも同じ目標を掲げて進んでいきたい」(ピ)
「互いの考えがぶれないこと」(リ)
前回のバカンスは?
「闘牛反対デモのためスペイン、マドリッドへ。裸になって赤いペンキを塗りたくり抗議したわ」(リ)
夢のバカンスは?
声をそろえて「エストニアのリガやポーランドのグタンスク。僕らの活動の意味を再確認できる場所に行きたい」
最近、二人で出かけたイベントは?
「有志たちとデモにでかけた」(ピ)
お気に入りのレストランは?
Krisna Bhavan(24 rue Cail 10e  01.4205.7843)
「ベジタリアンのインド料理店。チャパティ、サモサ、カレーなど安心して食べられるわ」(リ)
カップルとしての満足度を5つ星でいうと? 
★★★★★「彼女はすごくカリスマ性があって知性に溢れ冷静だから、指導者としての資質がある」(ピ)
★★★★★「やっと理想の人に巡りあえたわ」(リ)
エスペラントの本。はじめてピエールさんが リビーさんを誘った際に、学習を呼びかけた。

エスペラントの本。はじめてピエールさんが リビーさんを誘った際に、学習を呼びかけた。


Libby (36)/Pierre (31)