9月21日、1995年の大統領選挙の違法選挙資金疑惑に関する捜査で、ティエリー・ゴベール、ニコラ・バジール両氏が逮捕され、22?23日に取り調べを受けた。パキスタンへの潜水艦売却の際、フランス側から仲介者に支払われた手数料の一部が当時のフランス関係者に払い戻され、そのうち2000万フランがバラデュール元首相の選挙費用に充てられた疑いがもたれている。仲介者の一人、仏・レバノン国籍のジアド・タキエディン氏はすでに取り調べを受けている。バジール容疑者はバラデュール氏の大統領選挙運動の参謀。ゴベール容疑者はサルコジ経済相時代の副官房長で両者とも大統領と親しい。ゴベール容疑者の妻が予審判事の調べに対し、1994?95年夫がタキエディン容疑者とともにスイスに現金入りのアタッシュケースを取りに行き、それをバジール容疑者がフランスで受け取ったと供述。オルトフ前内相が14日にゴベール容疑者に電話して、同容疑者の妻がしゃべりすぎたと非難したことから、前内相が調書を閲覧した疑いがもたれ、問題視されている。