ゾラの胃袋 その10 2011-10-07 ゾラの代表作の一つに、若い女優を主人公にした『ナナ』がある。高級娼婦でもあるナナの日常は色恋沙汰で忙しく、にぎやかな話し声や街の音に満ちている。そんな中にあって、読者を静かで平和な世界に誘ってくれるのが、ナナの別荘地でのいくつかのエピソードだ。 ある銀行家から田舎の別荘をプレゼントされたナナ。根っからのパリっ子には、... ノルマンディーの作家と食 他 0
ジロル茸 2011-10-07 他のキノコに先がけて、小さな、オレンジ色をしたジロル茸が出回っている。表面が乾いていて、触った感触がやわらかく、しみがないものを選びたい。じめじめっとしているものは避けること。安めの東欧産が出回っているが、やはり摘んでから時間の経っていないフランス産の方が香り高い。水で洗うのは厳禁。ついている土や枯葉は、ナイフの先や... ノルマンディーの作家と食 他 0
血合いのショウガ煮 2011-10-06 血合いのところを2センチほどの角切りにする。中骨に残ってしまった身も、もったいないからそいで使います。小鍋にしょう油と砂糖を好みの量加え、水あるいは酒を、しょう油の3、4倍ほど加えて中火にかける。沸騰したらおろしショウガをひとつまみ入れ、血合いを入れる。よく混ぜ合わせ、再沸騰したら弱火に落とし、フタをして10分ほど煮... 魚料理 0
イタリア風マグロのたたきが好評だ。 2011-10-05 今年の夏はブルターニュのフィニステール(「地の果て」という意味)県にあるル・コンケで2週間。小さな町だが、漁港だけあって魚屋がある。生けすには、ブルターニュ名物のカニやロブスター、澄んだ目をした銀色に輝くイワシ、ピーンと死後硬直状態のサバ、頭、皮付きのアンコウが並ぶ。ある日、近海物のgermonあるいはthon bl... 魚料理 0
マグロの切り分け方 2011-10-05 マグロをたとえば1キロ、筒切り一つにしてもらうと、太さ次第だが、7センチから10センチほどの長さになる。刺身やたたきにする時は、まず中骨にそって包丁を滑らして、四つに切り分ける。包丁をあらかじめよく研いでおかないと、柔らかな身が押しつぶされてぐちゃっとなってしまう。腹の骨、皮と血合いの部分を削ぎ切れば、準備完了。... ノルマンディーの作家と食 他 0
51人の女性が求める51人の男性像 2011-10-05 「Cherche un homme beau... 求む、美しい男性...」、「Cherche un garde-chasse, ni beau ni laid mais doté d'un membre efficace... 求む、美しくも醜くもない代わりによく動く肢体を備えた密猟監視人」。求人広告という形式で51人の女性が求める51人の男性像が、詩人&小説家&劇作家のルネ・ド・オバルディア(1918-)により2006年に連詩として発表された。それを戯曲化したのが本舞台である。... 舞台・映画 0
社会派ドキュメンタリー番組 2011-10-04 テレビの真骨頂はドキュメンタリー。NHKで1957年から放映されていた番組『日本の素顔』はすごかった! 水俣病を『奇病のかげに』で知った。三井三池炭坑争議を取り上げた『三池』で炭坑の苛酷さを目の当たりにした。フランスには、今でもそんな社会派ドキュメンタリー番組が健在。中でも有料テレビCanal+の『Spéci... フランスの文化 0
ベートーヴェン交響曲全曲演奏 2011-10-04 バッハからベリオまでと、幅広い音楽性を持ったイタリア出身の指揮者リッカルド・シャイーは、2005年からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスター(音楽総監督)に就任。このオーケストラの、長い伝統に培われたいぶし銀のように渋く、かっちりとした響きから、シャイーがどんなベートーヴェンを引き出すか、大いに楽し... コンサート 0
『1/4の奇跡』 2011-10-04 Cité Universitaire日本館で10月15日:16時15分〜子供たちの生き方を伝えるドキュメンタリー映画『1/4の奇跡~本当のことだから~』上映(仏語字幕付)。特別支援学校(旧養護学校)教諭・山元加津子のメッセージを追った、感動のドキュメンタリー。どんなことでも、どんな人でも分けることなくあ... イベント・文化情報 0
〈自由都市バスティーユ〉 2011-10-04 10月14-16日、 ロケット通りRue de la Roquette界隈の商人・職人・アーティスト・ダンサー・演劇人が結集し、ストリートアートや路上ライブ、パフォーマンス、スペクタクル他。『猫が行方不明』の撮影地、バスティーユにちなんでクラピッシュ監督がこの開催を支援。... イベント・文化情報 0