ベルヴィル界隈でギョウザが食べたくなったら迷わずここに来よう。温州料理とうたっているけれど、専門はあくまでギョウザ。店の奥では昼も夜もせっせと
ギョウザ作りに勤しむ姿が見える。セロリ、ニラ、ピーマン、鶏、牛、海老、魚肉と種類多けれど、日本のギョウザに一番近いのはニラギョウザ（4.8€）。
とはいえ香り高いセロリギョウザ（5€）やショウガ風味の鶏ギョウザ（5.5€）も捨て難く、どれにするか毎回迷ってしまう。薄めでちゅるっとしている皮
は一面だけ焼きが入り、縁がパリパリになっている。もっちりとカリッのバランスが絶妙で「そうそう、この焼き加減！」とうなずかずにはいられない。そんな
わけでギョウザ入りスープよりも焼きギョウザが断然おすすめ。15個ほど入っていて5€前後。1人ならギョウザ1皿とご飯（1€）でおなかいっぱい、幸せ
いっぱい、かつリーズナブルとくれば文句なし。栄養のバランスを考えて、ご飯の代わりに野菜の炒めものを注文する手もおすすめ。温州名物のナス（3.5€）は強い火力ならでは出せる鮮やかな紫色の皮と
柔らかい溶けるような食感で、ニンニクがよく効いている。チンゲン菜（3€）はシャキシャキ歯ごたえを残した炒め加減と、かすかに感じるオイスターソース
の風味が優しい。おまけに目を疑うほど安いのも魅力的。（み）
ギョウザが食べたくなったら迷わずここ
ご飯の代わりに野菜の炒めものを注文する手もおすすめ
阿国餃子館