Louis
Harris社が2月28日から3月3日にかけて1618人を対象に行った世論調査の結果が、3月6日付のパリジャン紙に発表された。それによると、現在
大統領選挙第1回投票を行った場合、極右、国民戦線党党首のマリーヌ・ルペンが23%を得票してトップというショッキングな結果が出た。ニコラ・サルコジ
現大統領とマルチーヌ・オブリ社会党党首はともに21%。この世論調査に対して、一番有力とされているドミニク・ストロス=カーン(DSK)がなぜ社会党
の候補として選ばれなかったのか? このショッキングな結果でLouis Harris社は自社の宣伝効果をねらったのか?
インターネットによる調査は誤差が大きいのでは? などの疑問や批判の声が上がった。それに応えLouis
Harris社は3月5日から6日にかけて直ちにDSKをリストに入れて再調査。結果は、ルペンが24%、DSKは23%、サルコジ大統領は20%。
与党UMP代表のジャン=フランソワ・コペは「国民戦線党を破るためには、右派はサルコジ大統領を次回も候補に選び団結すべきだ」と発言。社会党のリーダーたちは、国民戦線党が進出したのは、UMPの極右に近い政策のためだ、と責任転嫁。