3月2日、パリ3区、工芸・技術博物館のすぐ近くに、新たな市立文化施設〈ゲテ・リリック Gaîté
Lyrique〉がオープンする。地上・地下合わせて8階の総床面積9500m2に、コンサートやマルチメディアのスペクタクルが行われる大劇場や小劇
場、展覧会場、テレビゲーム室、アトリエ、カフェなどさまざまな施設が作られている。元は1862年築の有名なゲテ・リリック劇場があったところで、
1989年〜90年に〈Planète
Magique〉というBDのテーマパークになったものの、安全上の問題で閉鎖。パリ市は老朽化したこの建物の大掛かりな修復を2001年にスタートし
た。歴史的建造物に指定されているファサードとロビーは昔のままに修復・再現され、堂々とした風格をたたえているが、内部のほとんどは超モダン。パリの新
たなカルチャースポットになりそうだ。(し)