カントナ提唱の銀行倒産騒ぎ実現せず。

 英マンチェスター・ユナイティッドなどで活躍した元サッカー選手で現俳優のエリック・カントナ氏が提唱した銀行倒産革命は実現しなかったようだ。同氏は10月8日、地方紙上で、「もし2000万人の人が銀行預金を全額引き出せば、制度は崩壊する」と、銀行倒産による革命を示唆する発言をしたところ、インターネット上であっという間に広まった。さらに、ベルギーの映画監督が〈Bankrun2010.com〉というサイトを立ち上げ、12月7日の預金引き出しを欧州市民に呼びかけた。ところが、当日呼びかけに応じた人はごくわずか。カントナ氏自身もアルベール市(ソム県)のBNPパリバから預金を下ろす予告をしていたが、結局実行しなかった。ところが、経済情報サイト〈Wansquare〉が報じたところによると、同氏は4日に75万ユーロをレオナルド銀行からクレディ・アグリコル銀行に移したらしい。〈Sauvons les riches〉という団体が、脱税したり、利益のみ追求する銀行から、よりモラルの高い銀行に変えようと市民に呼びかけているらしいが、同氏の預金移動はこの考えに沿ったものなのだろうか?(し)