メインが終わると、デザートの前にいくつかのチーズをのせたプレートが登場する。専用のナイフがついているが、まだ手がついてないチーズは、どこから始めていいのか、どんな風に切り取っていけばいいのか、わからなくて迷ってしまう。ふつう、一家の主人が、最初にナイフを入れて手本をみせることになっている。主人になっても困らないように、数回にわたってチーズの切り方を勉強。とにかくチーズの皮がみんなに均等になるように切り分けていくことが基本だ。客がいる時には、あまり小さくなったチーズはプレートにのせないことになっているが、すでに手がつけられているチーズは、切り口のところから順に切り取っていくこと。
カマンベール、クロミエ、マンステール、ルブロションのように、中型の薄い円筒形のチーズは、円の中心点から扇形に広がるように切り取る。次の人も、常に中心点から切り分けていくことが大切だ。
ポン・レヴェック、カレ・ド・レスト、ルイイのように薄い四角形のものは、中心点から三角形に切り分けていく。豆腐のやっこのように大きな角切りになどしたら、周りの人がビックリする。(真)