2週間のニュース

●元グアンタナモ囚人、裁判差し戻し
 破棄院は2月17日、テロ容疑でグアンタナモ米軍基地収容所に収監されていたフランス人5人を無罪とするパリ控訴院の判決を破棄し、裁判差し戻しを命じた。この5人は2001年にアフガニスタンで米軍に拘束され、同収容所に収監。その後フランスに送還され、07年にパリ軽罪裁判所で有罪判決を受けたが、09年の控訴審で司法手続きに問題があったとして無罪判決が出た。
●ハラール商品提供のクイックを市長が提訴
 ルネ・ヴァンディエランドンク=ルーベ市長は2月18日、イスラム法に則って処理された「ハラール」肉しか使わない同市のハンバーガー店クイックを提訴した。ハラールしか提供しないのは「差別的」だというのが理由。クイック側は、肉のみがハラールであり、魚やチーズを使った非ハラール商品もあると反論。クイックは国内362店のうちマルセイユ、パリ郊外など8店で試験的にハラールを導入。シャテル政府報道官が「非イスラム教徒に選択の余地がないやり方は容認できない」と発言するなど、地域圏議会選挙を前に政治的議論に発展した。
●フィリップス・ドルー工場閉鎖問題
 フィリップス・フランスのドルー工場が2月15日から従業員の出入りを禁じ、閉鎖されている問題で、従業員の訴えを受けたシャルトル大審裁判所は19日、同工場の操業と労使交渉の再開、解雇手続き停止を同社に命じた。従業員は、ハンガリー語を話せるという条件でハンガリーへの転勤(月給450ユーロ)を提案する手紙や、15日から出勤しないようにという手紙を13日に受け取っており、経営側のやり方に反発。エストロジ産業相は18日、212人の雇用を維持するための対策をとると約束した。
●トレベール容疑者、刑務所内で自殺

 俳優ローラン・ジローの娘ら女性2人の殺害容疑でフロリ・メロジス刑務所(エッソンヌ県)に収監されていたジャン=ピエール・トレベール容疑者(45)が2月20日朝、独房内でシーツを使って首吊り自殺を図り、死亡した。「殺人犯として扱われるのに耐えられない」という遺書を残している。同容疑者は9月にオセール刑務所を脱獄し、11月にムラン市で再逮捕。裁判は4~5月の予定だった。
●トタル、5年間は製油所を閉鎖しないと約束
 ダンケルク製油所(従業員380人)の閉鎖問題で労使間の緊張が高まっていたトタルは2月23日、向こう5年間はダンケルク以外の国内製油所は閉鎖も売却もしないことを明らかにした。サルコジ大統領がトタル会長に要請した模様。これを受けて、ダンケルク製油所以外の国内5カ所のトタル製油所の従業員は24日、スト中止を決めた。2労組は同日、スト中止を呼びかけた。ダンケルクの従業員はストを続行する。同製油所の従業員は1月12日から、その他の製油所は2月17日から無期限ストを続けていた。トタルの経営者側はダンケルク製油所の閉鎖に伴う解雇はなく、新設する技術センターと研究所に3分の2の従業員を異動させるとしているが、労組はこれを疑問視。
●社会党、フレッシュ氏同調者を除名へ
 社会党(PS)執行部は2月23日、ラングドック・ルシヨン地域圏議会議長ジョルジュ・フレッシュ氏が率いる地域圏議会選挙リストに属する59人のPS党員の除名手続きを開始するとした。しかし、この除名は一時的なもので、同選挙後にPS復帰の可能性を残している。執行部は放言問題でフレッシュ氏の公認を取り消し、別のPSリストを立ててPS候補者に移るよう要請。しかし、同地方のPS幹部を含む59人のPS候補者は新たなリストに参加することを拒否したため、今回の除名手続きとなった。党の対面を保ちながらも、影響力のある多数の党員を喪失しないための折衷策をとった形だ。
●会計監査院長に社会党ミゴ氏、任命
 2月23日、1月に急逝したセガン会計監査院長の後任に、ディディエ・ミゴ国民議会財政委員会委員長(PS)が閣議で任命された。サルコジ大統領の指名によるもので、野党への開かれた政治を継続する姿勢を示した。一方、憲法評議会の評議員3人の3月任期満了にともなう後任に、24日、大統領は社会党のミシェル・シャラス元予算相を任命。アコイエ国民議会議長はジャック・バロー元欧州委員を、ラルシェ上院議長はユベール・エネル上院議員(UMP)をそれぞれ任命した。