妊娠7カ月目に入った途端、急におなかの膨らみ方が激しくなる。それに伴い腰痛、関節痛など様々な不調が表れるが、疲れを感じる前に休息をとる癖をつけるだけで症状は大分軽減される。定期的に水を飲み、バランスの良い食事を心がけよう。また後期は特にむくみや高血圧など、いわゆる妊娠中毒症の症状には特に注意が必要だ。働く未来のママは産休まであともう少しだけど、無理は禁物。体調の変化を感じたら迷わず担当医に連絡しよう。順調ならば最後のエコグラフィーは32~34週の間に行われる。ただでさえ不安や心配が増えるこの時期、事前に準備できることはなるべく早く済ませてしまおう。
産院からもらったリストをもとに出産当日に持参するママバックもその一つ。ベベ誕生直後に着せるボディー(肌着)とパジャマぐらいは新品で揃えてあげたい。ベベ用品で一番大きい買い物となるのはベッドとプセット(ベビーカー)。一生使えるものじゃないのになかなか値段が張る。お下がりで揃えられた人はラッキーだけど、それ以外の人はインターネット、3行広告、バザーなどを利用して賢く手に入れたい。またそれぞれの生活環境などに合った製品を選ぶ必要があるので、失敗しないよう下調べは念入りに。
例えばベッドなら、色々な家具に組み替えることができるタイプやママが添い寝できるタイプなど様々。プセットは新生児の短期間しか使わないA型は中古にして、お座り以降のB型は長く使えるので新品のものにする、とか。
何かとお金がかかるこの時期に嬉しいのはCAFからの「出産準備金」。支給の有無は収入によるが、妊娠7カ月目に支給される。2009年度は889.72ユーロ。出産準備講座も終盤。スムーズな出産をイメージしながらリラックスするヒプノセラピーのクラスがあったら是非とも受講して欲しい。そうそう、ベベの名前候補はもうある? 生まれてお顔を拝見してから…ではやっぱり遅い。たくさんのママ、パパが頭を抱えるベベの預け先については、次号で詳しくお伝えするとして、さぁ、次号はいよいよ出産へ !(凛)
●René Frydman”Attendre bébé”
出産を待ちながらの本はやたらに種類が多い。でも実際に役立つのはやはり説明がシンプルで情報が的確なもの。それからイラストや写真が多い方がよい。活字のみだと妊娠時は読むことに疲れを感じるので、しまいに本を開くのも嫌になってしまう。日本語のものに頼りたいところだが、妊娠期を過ごすのもフランス、生むのもフランス。ならばやはりフランス式で学ぼう。この本は毎年情報がアップデートされるし、とにかく読みやすいのでおすすめ。(凛)
Hachette社発行。28€。