妊娠2カ月目が終わるまでに受ける最初の診察で「出産予定日」が知らされる。この日にち、今後の行政手続きでキーとなるので決して間違えないように。その時受け取る母子手帳〈Vous attendez un enfant〉をもって、CPAM(健康保険)とCAF(家族手当)に、妊娠を14週目までに申告する。その際、CAFに登録していない人はCAFのHPから登録ページをダウンロード&印刷し、必要事項を記入し同封しよう。こういった重要書類は書留で送っておくと安心。何かあった時のためコピーも忘れずに。余談だが、フランスの臨月は9カ月。その計算の仕方だが、フランスでは排卵日、つまり最終月経の2週間後を妊娠0日とし9カ月目を出産予定日とする。最終月経の初日を妊娠0日とする日本のそれとは2週間ずれるわけだ。フランス女性は1カ月早く産んじゃうの?! とびっくりされた方ご安心あれ。
この時期で辛いのが「つわり」だろう。吐き気、倦怠感、腹痛など人によって症状は様々。中には今までで最高の体調といううらやましい人もいる一方で、水さえも飲めない重症な人もいる。どんなに辛くても担当婦人科医の処方する薬以外は絶対にのんではダメ。とにかく担当医に相談だ。またこの時期は禁止されている食べ物以外なら、何でも食べよう。私は、お茶の葉と角砂糖にはまって、1カ月半とってもあやしい人だった…。
職場への通知は義務ではないが、おなかが目立つ前にはしておきたい。残業を断る権利や就業時間の短縮など、働く未来のママンは法律でしっかり守られているから、こんな時こそ存分に利用*。通知方法は出産予定日が記された妊娠を証明する書類を書留で送る(手渡しも可能)。
この時期の楽しみは、待ちに待った第1回目のエコグラフィー。通常妊娠だと全部で3回、1回目は11週から13週の間だ。肉眼でおなかのベベを観察できる初の機会にドキドキわくわく。胎児の成長を確認する医療的にもとても大切なステップだ。ビデオカメラを忘れずにね。(凛)
*保護の内容は業種などによるので勤め先のConvention collective(労働協約)を確認。