完全なインフルエンザの予防にはワクチン接種が必要だが、最初に接種をしなければならないとされる病院関係者の中でも、医師は40%、看護士は60%くらいが接種を拒むと表明している。まだそのワクチンも用意ができていない現在、予防は一人一人の毎日の心がけにかかっているようだ。
1)食事前やトイレの後だけでなく、外出から戻った時や、出勤した直後などに、手を石けんで洗ったり、手にまんべんなく消毒用アルコールを含む専用液体をすりこむ。各指の間、爪先、親指や小指の脇なども忘れないように、時間をかけて洗うこと。外出から帰った後、殺菌性のあるうがい薬でのうがいも有効だ。
2)くしゃみやせきをする時は、口をティッシュで覆う。使ったティッシュはすぐゴミ箱に、それもできたらフタができるゴミ箱に捨てること。
3)インフルエンザが広がってきたら、握手や頬へのビズは避けた方がいい。すでに禁止の条例を出した町村もあるが、罰則がないだけにあまり守られていないようだ。
4)今回のウイルスは、熱に強い。80度以上の熱にある程度さらさない限り、衣服や食器についたウイルスを殺すことはできない。食料は煮炊きするので感染源にはならない。
5)体の節々がだるくなったり、せきが出たり、かなりの熱が出たりして、インフルエンザに感染したかなという場合、直接ホームドクターのところに出かけるのではなく、電話で処置を確認することが望ましい。
6)家族の中で感染者が出た場合、その感染者は、マスクを着用してドアが閉まる部屋から出ないようにすることが大切だ。感染者の部屋に入るときはマスクをすること。そして部屋から出たらすぐに消毒用アルコールを手に30秒くらいかけてすり込む。感染者が使った食器その他は煮沸消毒する。マスクは、現在のところ、ホームドクターから処方箋をもらうと、薬局で無料で手に入ることになっている。
7)インフルエンザが蔓延(まんえん)してきた場合、使用前あるいは使用後に、便座を消毒用アルコールでよくふく必要がある。会社や学校のトイレ内にも消毒用アルコールと紙タオルを置いておく。感染者はトイレを使わずおまるを使用することが望ましい。(真)
*以上は9月22日付リベラシオン紙の記事を参考にしました。