節約BIO 生活
BIOを食べたいけれど、高いから手が出ないと思っている人、あきらめないで。お金をかけないでほぼBIO100 %の食生活をする方法はある。コツは、食材の買出しと料理にかける時間を惜しまないこと。食生活を整理して、不要なし好品を減らすこと。少量で栄養価の高いものを食べること。
オレンジはよそより安いがバナナは高いというように、ほとんどの店では、安めのものと高めのものが共存している。だから、商品によって買う店を変える。チェーン店Naturalia では「今月の果物」がお買い得。冷凍野菜はPicard で。ディスカウントスーパーのEd、Lidl にも、品数は少ないがBIO がある。スーパーチェーンBiocoop は、店によって値段が違うので、安い店で買うようにする。全般的に安いNouveaux Robinsons にまとめて買出しに行くのもテだ。家族向けには、提携農家の野菜を週1回会員に配布する、地域の市民団体「アマップAMAP」に入り、足りない分をマルシェやBIOの店で補うのが経済的。
一番高いのが動物性たんぱく質の食材だ。肉を食べたい時は、コラーゲンの豊富な鶏の手羽先を使ったスープやカレーを作る。肉が骨から簡単にはがれるようになるまで、じっくり煮込む。野菜をたっぷり加えれば、一人分手羽先一本で十分。手羽先は、BIOのマルシェか、Nouveaux Robinsonsで手に入る。まとめて買って、冷凍しておこう。食べ盛りの子供がいても、これなら家計に負担がかからない。魚は、高いBIOの鮭など決して買わず、老化を防ぐオメガ3の豊富な、けれども一番安い魚のイワシをフツーの魚屋で買って(イワシにBIOはない)、3枚に下ろして、頭は味噌汁のダシに、背骨はチップスにして、捨てる部分なく食べる。
植物性たんぱくは、豆類で。ひよこ豆、金時豆、ムング豆などをザルにのせて、軽くフタをし、ときどき水をかけて発芽させ、発芽種子を作る。暑い季節なら翌日には芽が生える。穀類も同様。白米より安いBIOの玄米を発芽させて食べる。豆でも穀物でも、発芽種子には、種子のときよりミネラル分が豊富だ。調理時間も種子の時より少なくて済むから、光熱費の節約になって一石二鳥。
ジャムは、BIOの果物の安い時に手作りすれば、市販の半額でできる。お菓子代はバカにならないが、手作りのクッキーやケーキなら、子供も満足するはず。時間の節約をとるか、味と健康をとるかの判断が、BIO生活に入る決め手となりそうだ。(羽)
安いBIO の店はここ
●パリ周辺で一番品揃えが豊富で、値段も安いBIOのスーパー。
はるばる行く価値あり。
Nouveaux Robinsons
49 rue Raspail 93100 Montreuil-sous-Bois
01.4988.7044 M° Robespierre
Neuilly sur Seine, Boulogne Billancourt, Ivry sur Seine にも
店がある。
●パリのBIOのマルシェの中では、セルフの店が一番安い。土曜のバティニョルの市と日曜のラスパイユの市に出る。1 軒しかないのですぐわかる。
● Leader Price, Ed, Lidl などのハードディスカウントスーパーのBIOコーナーにも注目。
●地域のアマップはここで捜せる。
http://www.reseau-amap.org/