おいしいギリシャ料理屋さんが5区にある、ということで、夏の日差しに後押しされて出かけてみた。すぐ近くにある高級ギリシャ料理店の系列ビストロということで、週末の夜はいつも満席。予約してよかったと胸をなでおろす。
まずは甘くフローラルな香りのサーモス(8€)と、定番のウーゾ(6€)をアペリティフに、20種類近くあるアントレに目移り。結局あれもこれも試したい私たちにぴったりな盛り合わせ、メガピキリア(23€)を注文。冷菜温菜をとり混ぜた惣菜は、小さなサイズのピタパンと共に次々と胃袋へ収まる。中でもタコとセロリを酢でさっぱり和えたマリネは絶品。タラマは少し塩がきき過ぎだったが、ケフテデスはハーブの香りもまろやかで、ヨーグルトソースのザジキとよく合う。メインにはムサカ(17.5€)とシェフタリア(20.5€)を。ムサカはさすがに手がこんでいて、こんがり焼けたチーズの下に、薄くスライスしたナスとしっかり煮込んだひき肉が折重なって、トマトソースの上できれいに丸くなっている。シェフタリアは野性味ある羊の肉で、キプロス産のジャガイモが添えられているが、量は少なめ。二品とも上品であっさりした口当たりなので、代表的な赤ワインのランニスタ(ハーフ17.2€)がどんどん進む。
もうここまででかなりお腹いっぱいになるが、デザートになんといっても羊乳のヨーグルト(7.5€)は外せない。一瞬ぎょっとするような大きなカップが出てくるが、口に入れた瞬間に消えてなくなる。ハチミツとクルミがアクセントになって、お腹いっぱいだったのをすっかり忘れてしまった。
フロアを仕切るミカエレスさんのサービス満点の姿に、いつギリシャに行こうか?という話にどうしてもなってしまう。でもその前に今度は魚介料理と白ワインを存分に味わいに来よう。(高)
Les Delices d'Aphrodite
Adresse : 4 rue Candolle, 75005 Paris , FranceTEL : 01.4331.4039
アクセス : M° Censir-Daubenton
無休